FXの取引をする際に意識しなければならないのは資金管理です。
資金管理の目安としてトライオートには証拠金の目安を表示してくれます。
でも『必要証拠金』と『推奨証拠金』の2種類が有って複雑に感じますよね。
そこでこの記事ではその違いを分かりやすく記載。
違いをしっかり把握して取引に活かしましょう。
トライオートFXの必要証拠金とは
FXでポジションを持つ際に発生してくるのが必要証拠金です。
必要証拠金とは、その名の通り『取引するのに必要な1通貨あたりの証拠金』のこと。
取引を完成させる為に担保として預け、決済時に返却されます。
お金が戻ってくるロッカーみたいな感じ?
まさにその通りです!
このロッカー代金(必要証拠金)は取引の通貨や日にちによって金額が変わります。
トライオートFXでは毎営業日の終値を基準価格と設定。
その価格に応じた必要証拠金額(円換算額)を翌営業日に適用します。
トライオートFXのドル円の場合
2023年5月16日の場合を例に取って見てみましょう。
昨日(5月15日)の終値が『136.082』となっています。
トライオートFXの証拠金換算表を見ると135円~139.999円では5,600円。
つまり5月16日のドル円の1,000通貨あたりの必要証拠金は『5,600円』という事になります。
もちろんポジションやロット数を増やせば、その分だけ証拠金が追加になります。
- 例1:1000通貨を1ロットで3ポジション保有した場合
5,600×3=16,800円の必要証拠金が発生。
- 例2:1000通貨を5ロットで1ポジション保有した場合
4400×5=28,000円の必要証拠金が発生。
必要証拠金は資金管理に大きく関わってきますので覚えておきましょう。
トライオートFXの推奨証拠金とは
トライオートFXの必要証拠金が把握出来たところで、続いて『推奨証拠金』です。
同じ意味では無いのですね!
しっかり区別しましょう。
推奨証拠金は自動売買のビルダーを選ぶ際に初めて出てくる項目になります。
一般取引(リアルタイムトレード)では表示されません。
推奨証拠金は下記の計算式により算出されています。
- 推奨証拠金=必要証拠金×取引ロット数×ポジション数+最大ドローダウン
最大ドローダウンって何??
まず『ドローダウン(DD)』とは、保有資産の下落率のことを指します。
運用する資産に対して何パーセントの下落を許容できるかをあらかじめ設定し、戦略を考えるのがドローダウンの使い方です。
『資産が150万円でドローダウンは20%に抑えたい=30万円までは許容する』
そんな意味合いですね。
トライオートFXでの使われ方はシミュレーションの評価で使われます。
一定の期間でビルダーを動かした場合。
利益も出ますが、含み損が増加する期間がどうしても発生します。
その中で最も下落率が大きかった値を最大ドローダウンと呼んでいます。
上の図は『コアレンジャー_豪ドル/NZドル』のシミュレーション図です。
22年4月26日に最大資産額445,226円を保有しています。
その後含み損が拡大し、22年9月26日には-49,080円まで資産が減ってしまいました。
よって、最大ドローダウンの金額は445,226円+49,080円=494,306円となります。
5か月で約50万円も下がるなんて…
このような計算は自分ではなかなか難しいですよね。
そこで、トライオートFXでは総必要証拠金に最大ドローダウン時の金額を上乗せ。
推奨証拠金として表示してくれている、という訳です。
※推奨証拠金1,102,306円=必要証拠金608,000+最大DD494,306円
これは分かりやすいですね!
価格変動リスクを加味した余剰証拠金をどれだけ用意しておくべきか一発で把握出来ますね。
- 取引するのに最低限の資金=必要証拠金
- 余剰金を加味した資金=推奨証拠金
改めてこの2つの意味合いはしっかり把握しておきましょう。
トライオートFXに必要な最低資金は30万円
証拠金の内容が把握出来たところで、最低金額の目安を知りたくなってきたと思います。
今回は通貨別ではなく、運用スタイル3点の目安について紹介です。
最低でも30万円は必要という結果でした。
ハイブリッドは複数のビルダーを運用するので必然的に資金が多くなりますね。
ハーフはFX初心者にも手が届きやすい金額に収まっているのではないでしょうか。
公式の内容を参考にしているので信頼性は高いと思います。
ただし、あくまでも目安です。
必ずしもロスカットが回避されるものではないという事を十分に理解しておきましょう。
まとめ
以上、トライオートFXにおける証拠金の解説でした。
あらためてまとめは以下の通りです。
コアレンジャーでは一時両建てになりますが、両建ての場合の計算方法はMAX方式を採用。
売建玉と買建玉の証拠金額を比較し、金額の多い方のみ証拠金として必要となります。
ちなみに、両建ての運用向けにスワップ同値を無期限で提供してくれています。
人気のAUD/NZD取引が対象になっているので気になる方はチェックしてみましょう。
運用する際に大切なのは何よりも資金管理です。
必要証拠金、推奨証拠金としっかり相談しながら利益を得ていきましょう。