トライオートFXを始めて利益が出ている方も多いと思います。
利益が出ると気になるのは税金ですよね。
FXの利益って何所得なのかな?
FX会社が勝手にやってくれるって聞いたけど!!
そんなトライオートFXにおける税金の基本知識について詳しく解説します。
確定利益と確定申告の疑問についてしっかりと押さえてておきましょう。
トライオートFXの利益は税金の確定申告対象
トライオートFXの取引によって得た利益は、一部の条件を除き税金の対象となります。
したがって、確定申告が必要となります。
所得税や住民税に関する申告義務を適切に履行することは、法的な義務であり重要な要素です。
申告漏れや誤った申告は税務署の監査対象となる可能性があります。
そのため、正確かつ適切な申告を行うことが重要です。
株式や投資信託の特定口座と違い、FX会社があなたの代わりに申告してくれる事は有りません。
自分でしっかり申告しなきゃいけないんですね!
特定口座と混在しないようにしましょう。
脱税に対する罰則や行政処分
FXの利益を確定申告せずに脱税行為とみなされた場合。
なんと刑事罰の対象となることがあります。
脱税に対する懲罰は以下の通りです。
- 不正による意図的な脱税:10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金
- 意図的に無申告だった場合:5年以下の懲役または500万円以下の罰金
- 申告書の提出忘れ:1年以下の懲役または50万円以下の罰金
結構重いじゃないですか!!
懲役と罰金はいずれかの場合もあれば、両方が科される場合もあります。
恐ろしいですね。
また、脱税が発覚した場合に受けることとなる行政処分には、以下のような種類があります。
これらは対象の額が多ければ多いほど、また時間が経つほど利率が高くのが特徴です。
放置していると多額の追徴課税を支払う事にも繋がります。
確実に実施しましょう。
トライオートFXに対する税金の計算方法
トライオートFXにおける税金は所得税と住民税の計算が主な要素となります。
2023年現在、トライオートFXの利益に対する所得税の税率は20.315%です。
税率は固定なので利益の大小で変動は有りません。
所得税は、取引で得た利益から経費や損失を差し引いた金額に対して計算されます。
住民税は、所得税の金額に市町村の税率をかけた金額が基本となります。
住民税の税率は地域によって異なりますので、確定申告時に詳細な税率を確認してもよいでしょう。
税金の対象となるFXの確定利益の確認
確定申告の必要性を十分に理解したところで、まずは対象の金額を確認していきましょう。
確定利益がまるまる対象になるかと言うと、実はそうではありません。
経費を確認する必要も有りますし、利益が一定の範囲内である場合は非課税となります。
非課税の対象は以下の通りです。
対象者 | 年間の利益額 |
---|---|
給与所得者 | 20万円以上 |
学生・主婦 | 48万円以上 |
これより低いと申告不要なんですね!
極論、会社員がFX取引して利益が19万9,999円ならそのまま手取りになるという事ですね。
対象利益の確認
ではどのように対象利益を確認すればよいか見ていきましょう。
まず収益を計算対象とする期間は1月1日~12月31日の1年間の年間収益となります。
年度切り替えではありませんので注意しましょう。
利益には確定利益の他に『スワップ』も含まれます。
逆にポジション保有中の『含み益』や『含み損』は含まれません。
何だか計算が難しそうですね…
でも大丈夫です。
各FX会社には必ず『年間収益報告書』が確認出来るようになっています。
そちらをダウンロードして確認すれば対象金額がすぐに確認出来ます。
トライオートFXの場合。
まずは取引画面のメニューから『報告書』を選択です。
続いて報告書の種類から『期間損益報告書』を選択。
対象年の1/1~12/31を入力して『検索』を押します。
これで報告書がPDFでダウンロードされます。
簡単ですね。
トライオートFXの報告書には丁寧に『為替差損益とスワップ損益の合計を記入』とあります。
内訳を見て該当する金額を合算した額が基本的な申告対象金額という事になりますね。
※2のキャッシュバック金額は含めないように注意です。
経費の確認
続いて経費を確認していきましょう。
利益から必要経費を引いた金額が課税対象となるからです。
FX取引の為のPCやモニター購入代、セミナー参加代、教本購入費、など。
経費として挙げようと思えば挙げられる項目はいくつか有ります。(一部条件有り)
結構幅広く対象になるんですね!
FXはネット環境が無いと出来ないのは当然なので、必要経費として通信費も計上できます。
もしFX取引用として専用回線を引いているのであれば全額まるまる。
プライベートと兼用で有れば、割合を算出して計上する方法になります。
FXの取引が稼働しているのは週5日なので、7日中5日=7割と計上する方が多いようです。
それでも『平日24時間使ってる訳でも無いでしょ!?』と突っ込まれるのを回避する場合。
1日のうち大体5~6時間はチャート画面開きっぱなしかな?と仮定して細かく切り詰めて計上しても良いかと思います。
計上できるものはしっかり計上しておきましょう。
これで申告対象金額が出せますね!
『対象金額=決済損益+スワップ-経費』を覚えておきましょう。
対象金額がマイナスの場合
これまで利益が出た場合を前提としてお話してきました。
では申告対象金額を計算して残念ながらマイナスだった場合はどうでしょう。
さすがに必要ないのでは?
結論、年間で損が出た場合でも実施しましょう。
なぜなら翌年以降で利益が出た時に相殺出来る仕組み(損益通算)が有るからです。
図の一番下の『課税対象額』に注目すると全ての年で『0円』になっています。
もし初年度の損失を計上していなかった場合。
1年目、2年目で合計約16万円の税金が発生していた事になるので大きな差になりますね。
損してるけど得した気分!
マイナスだった場合でも確定申告は必要と覚えておきましょう。
ちなみに重要な点として、損を繰り越せるのは最大でも3年間です。
『そう言えば2年前に大きな損を出したから、今年分として計上しちゃおう!』という事は出来ません。
必ず損をした年に確定申告が必要ですので忘れずに記載しましょう。
確定申告の時期
確定申告の時期になるとCMも多くなり、更にはニュースで『確定申告第1号です!』みたいな映像を見ることもあるかもしれません。
この申告期間においても、役所で実施するか、電子申告(E-tax)で実施するかで変わります。
一般的にE-taxの方が受付期間は長いです。
E-tax:令和3年1月4日(月)から同年3月31日(水)まで
役所:令和3年2月16日(火)から同年3月15日(月)まで
※令和2年分申請を参照
夏休みの宿題をどうしても最後に回してしまう方。
早い内から取り掛かれるE-taxで作業を始め、気が向いたときにちょっと作業して保存…
を繰り返してもいいかもしれませんね。
確定申告の時間
確定申告の時間は基本役所の窓口開設時間に限られます。
ですが、E-taxは24時間受け付けなので、特にカレンダー通りに働いている方には便利です。
せっかくの休みに長時間待たされる役所に出向くよりはE-taxの方が断然使いやすいでしょう。
途中まで記載して一時保存、そしてまた途中から再開といった対応も自分次第。
営業時間という縛りが無いので焦らずに実施出来ます。
こういう書類って焦ると間違えやすいですしね。
何度も何度も見返してミスが無いか確認したい慎重派のあなたにもぴったりな方法です。
E-taxの確定申告に必要なもの
便利なE-taxですが、ネット環境が有れば実施出来るかと言えば残念ながら違います。
マイナンバーカードは必ず準備しておきましょう。
ID.PW方式でも問題ないですが、マイナンバーカードはどんどん利便性が拡大しています。
マイナポイントの件で取得した方も多いかもしれませんが、是非取得しておきましょう。
マイナンバーカードを読み取るカードリーダーは少し前までは必須でした。
ですが、最近ではスマホで情報を読み取り、スマホで完結出来る事も可能です。
焦って購入する事も無くなってきました。
凄い時代ですね。
PCで作業したい方はカードリーダーは購入しましょう。
自身で困難な場合
自分自身で実施することを前提に紹介してきましたが、難しいと感じる方。
窓口などで専門家のアドバイスを利用しましょう。
税金については、個別の状況や法令の変更によって異なる要素が存在する場合があります。
税務相談や税理士のアドバイスを受けることで、適切な申告手続きや節税の方法の理解。
更には法的な問題を確実に回避できるでしょう。
自身のトライオートFX取引における税務リスクを最小限に抑えることも可能です。
自分自身に合った対応で実施してきましょう。
まとめ
以上、トライオートFXにおける税金の基本知識について紹介しました。
改めてまとめは以下の通りです。
本記事で税金に関する基本的な知識を獲得し、トライオートFX取引における税務手続きを適切に行うための指針となったら嬉しいですね。
トライオートFXの公式YouTubeでも確定申告の動画を公開しています。
こちらも参考にしましょう。
ちなみに口座開設時などのキャッシュバックで得られる現金は、「一時所得」になります。
この一時所得は50万円未満であれば確定申告は不要です。
ちょっと複雑ですが大切な確定申告。
何度も見直して確実に対応していきましょう。