自動売買を行う上で適切な利益幅を決めるのは永遠のテーマですよね。
バックテストを実施して決めるパターンも有れば、ATRを参考に決めているパターンも有ると思います。
私の設定もATRを参考に決めていましたが、やはり精度を高めていきたいなと思いバックテストを実施する事にしました。
トラップ幅は既存のまま、利益幅のみの検証です。
8ペアの両方の売買方針を実施しているので、いざ実施するとなると物量が多い事から、『明日やろう』『来月やろう』とどんどん先延ばしにしていましたが、運用2年を機にようやく取り組む決意をした次第ですw
1.検証の流れ
検証の流れは以下の通りです。
- STEP 1EA取得
- STEP 2ヒストリカルデータ取得
- STEP 3MT4環境をカスタマイズ
- STEP 4各通貨毎に利幅を変更しながら検証
- STEP 5まとめ
- STEP 6新設定開始
文字にすると簡単ですが、つまづきも有ったりして長い長い検証期間になりそうです。
そう。まだ全然終わっていないんですね(・∀・)
ちなみに利益幅については、あまり広い利幅にし過ぎてもチャリンが出な過ぎてつまらないのと、非現実的な検証結果になっても仕方が無いので、最大でも250Pipsを上限として設定です。
毎日のチャリンは自動売買民にとっては癒しですからねw
マネパの連続予約注文では一括変更が出来ませんので、結果が出たらちまちま移行していこうと思います。
2.検証ツールはMT4
検証ツールとして、最初はトライオートFXのビルダー機能を使って検証していたのですが、
●検証期間が最長で2年間しか出来ない
●カートに10個しかビルダーを追加出来ないので、全16パターン(8ペアの売り買い)の総合検証は出来ない
という理由から『これでは正確な検証にならないなぁ』と感じ、手間はかかるもののMT4で検証する事にしました。
検証するためだけにMT4を導入するとしたら、もはや来年になっても実施していなかった可能性は有りますが、【ドル円の両建てスワップ投資】でGemforexを開設済みだったので好都合です。
MT4はそちらをカスタマイズして対応です。
3.検証EAはハーフ&ハーフ
まず最初のSTEPはEAの取得です。
EA=Expert Advisor(エキスパートアドバイザー)は、MT4で利用できる自動売買のプログラミングのことですが、私はプログラミングなどまったく出来ません。なので、現在の運用方法を再現してくれるEAを探す事から始めたのですが…
そう簡単に転がっていません。
しかし、デモするだけで有料というのもちょっとはばかられます。
やはり我慢してトラーオートか…と諦めかけていたその時、PCの画面上に見慣れた文字が表示されました。
『ハーフ&ハーフEA』
もう名前を見ただけでピンときちゃいますね!いや、FX初心者の方は間違いなくピザを連想すると思いますがw
早速色々と作業した結果、なんと今の運用を完全に再現可能なEAがGet出来ちゃいました。これは感謝しか有りませんね(*´ω`*)
ふくろうさんのブログから追加口座開設した特典なので、興味が有る方は是非確認してみてください。
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4.ヒストリカルデータ取得
STEP2はヒストリカルデータの取得です。
私の設定はだいぶ安全設計で売り買い共にレンジが広めですので、期間が長くないと両方のレンジが検証出来ない可能性が有ります。
詳細な検証の為に10年程度を準備したかったのですが、過去10年の1分足データというマニアックデータはそう簡単に転がっていません(2度目)。
かろうじて2015年~2021年9月分を年単位で拾えるサイト(アキシオリー)を発見したのでそちらから拝借しました。
7年も有ればまぁ充分でしょう、キット。
5. MT4環境をカスタマイズ
STEP3ではMT4環境をカスタマイズです。
検証の精度を高めるためには1分足のまま実施するのが理想ですが、1分足での検証は時間が非常に掛かります。私のPCスペック(オンラインゲームをサクサクやるために少し欲張ったつもり)では、想定期間7年分をスタートすると1日経ってもまだ終わっていないなんて事になりかねません。
そんな事になれば『全ての検証が終わるまでに半年以上かかるんじゃないか…!?』と恐怖を感じたので、1分足データを5分足に変換して実施することとしました。
変換ボタンをポチ!のような機能が有る訳ではなく、色々とフォルダを開いては作業して…を実施したので、全通貨分の変換は意外と時間を取られた印象ですね(;´∀`)
その次に、手に入れたEAを起動出来るようにエクスパートアドバイザのインストールや編集です。
この作業はそこまで難しい内容では無いのですんなりでした。
最後に検証に向けた設定を細々編集してようやく準備OKです。詳細省きまくりですいませんw
ちなみに検証モデルは『全ティック』ではなく、簡易Verの『始値のみ』で実施とします。これも検証量が膨大なので少しでも早く完了させるための手段ですが、5分足なので簡易Verだとしてもそれなりに正確に結果を弾いてくれると期待です。
6. 各通貨毎に利幅を変更しながら検証
STEP4でようやく検証を開始です。
検証を実施するにあたり、条件をおさらいです。
・期間 2015年1月~2021年9月
・軸足 5分足
・利幅 40Pips~250Pips
・通貨 現在運用中の全8ペア
スタートは40Pipsに設定し、完了したら10Pips利幅を上乗せしては回し、上乗せしては回しを実施していく地道な作業です。
『でも・・・この作業が終われば、運用の利益率が向上するんだっ!』(死亡フラグ)
と信じていざスタートです。
が。
速攻で躓きます(・∀・)
中盤までは順調にテストを進めてくれるのですが、終盤に入ると途中でエラーが起きて新規約定が刺さらない事が起きてました。
序盤は順調なのに、後半になると必ずエラーが起きて検証になりません(;´∀`)
エラー番号を確認してみると、下記の通り『注文が上限になっている』的な内容のようです。
●エラーコード「148」
定数は「ERR_TRADE_TOO_MANY_ORDERS」です。
ブローカーによって設定された保有ポジションと待機注文の総数の制限値を超えた場合に発生します。
当該エラーが発生した場合に、新規ポジションを保有したり新規に待機注文を出したい場合は、保有ポジションを減らしたり、発注済みの待機注文を取り消す必要があります。
片側30ポジション程度が上限にしているので、それほど多くないのにどうしてかな、と色々探った結果…
犯人は恐らくGemforex の仕様です。
WEBにはこんな表示で制限が記載されています。
えっ!?それほど多くないと思っていた30で限界!?Σ(・∀・;)
つまり、売りも買いも注文を出しておくハーフ&ハーフではスペックオーバーという事になりそうな感じです。
ハーフ&ハーフが機能しないならここで諦めますか?
いやいや、作業するのはPCだし。売りだけ検証、次は買いだけ検証とすればいいだけだし。それで売り買いで値幅が変わったら変わったで面白いし!
という事で、『ここまで来たんだからなんとかMT4検証を最後までやり遂げたい!』というちょっとした意地を発揮です。
時間が掛かるのを改めて覚悟し、『ハーフ&ハーフ』の設定から『片側レンジだけ』の設定に変更し直して検証を開始してみたところ、最後までエラーは起きずに結果を吐き出してくれました。
という事はつまり…
8ペア × 21パターン(40~250Pips) × 売り買い2パターン = 336回!?
結局1日1回検証が終わっても約1年スパンという途方も無い企画になっちゃいましたΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
長い、長すぎる…。・゚・(ノД`)・゚・。
辛抱強く実施して、通貨毎に結果が出たらまた記事にして行こうと思います。
7.各ペアの結果一覧
①USD/JPY
検証前です。
②EUR/JPY
③EUR/USD
検証前です。
④AUD/JPY
⑤AUD/NZD
検証前です。
⑥NZD/JPY
検証前です。
⑦EUR/GBP
⑧GBP/USD
全ての結果が出るまでもうしばらく(?)お待ち下さい。