こんにちは、BEVELLEです。
投資にリスクはつきもの、とよく言いますが、

そもそもリスクって良く分からない。どう考えたらいいの??
という方も多くいると思います。
今回はそのリスクについて記載していこうと思います。
1.リスクとは
①一般的な解釈
リスクと聞いて一番最初に思い浮かぶのは『危険』という翻訳だと思います。
『ボロボロのつり橋を渡るのってリスク有るよね?』と心配された場合。
- つり橋が破損する危険があるのでは?
- 破損ならまだしも、落下して怪我する危険もあるのでは?
という介錯が一般的だと思います。
wiki先生も、『将来において悪い事象が起こる可能性』と解説しています。
さらにつり橋の例で例えると、そのボロさ加減によってリスクは大きくなると思います。
もう吊ってる紐がほぼ解けかけてるとか、板が朽ち気味とか、何年も手入れされていないとか、そういった情報からリスク大だ!間違いなく危険だ!と導くのは自然だと思います。
でも投資でいうリスクはちょっと解釈が違います。
②投資における解釈
今度は卵を例にとってみましょう。
地上2階から生卵を自然落下させると仮定した場合。
割れるリスクは何%だと思いますか?

キッチンの棚から落としたり、場合によっては買い物袋内で割れるほど繊細な卵。
流石に2階から落として無事な卵は存在しない気がしますね。
割れる危険が有る。むしろ割れる危険しかない!という感じでしょうか。
そうなると、リスクは100%!と答えたくなります。
が、投資の考えで言う場合。
リスクは0%なのです。
意味分からないですよね。
だって卵は確実に割れるんですもの。

なのにリスク0%ってどういうこと?
解説すると、投資で言うリスクの考えは『自分の思惑から外れるかどうか』という視点で考えるからです。
卵の場合、検証しなくても分かる通り、確実に割れます。
これは間違いない事実でしょう。
そして、今画面の前にいるあなたも、確実に割れると想像しているはずです。
この場合、自分の思惑と結果がまったく外れていない事になります。
完全に一致し、想定内の出来ごとですよね。
このような場合にリスクは0%という介錯になるのです。
③FXに置き換えた場合
これをFXに置き換えてみましょう。
仮にドル円の値動きが90円~110円の中で収まるという想定をしていたとします。
そして、ずっとこの範囲で値動きが続き、新規も決済も繰り返していたらどうでしょう。
リスクは0%です。
繰り返しですが、全て自分の想定内で行われているからです。
卵を投げても投げても、想定通り割れている状態ですね。利益もきっと順調に積み重なっているはずです。
ふとここで、天変地異や世界情勢に影響を与える出来ごとが発生したとして、ドル円が70円まで急落してしまった場合はどうでしょう。
想定とは20円も違います。こんな急落は想定外です。
当初から20円の想定幅なのに更に20円も想定から外れたらリスク100%、という感じでしょうか。
思いっきり自分の思惑から外れてしまっています。
卵を例に取ると、まさに卵が割れなかったという驚くべき状態です。
手にしていた利益を巻き込んで、大きな損を抱えているか、または強制ロスカットで退場しているかもしれませんね。
④投資に絶対は無い
卵が2階から投げて割れないなんて、普通なら有り得ないですよね。
でも投資の世界に絶対は有り得ません。
起こるわけないと思っていた事が急に起こる事がまま有るのが投資の世界なのです。
今大問題として直面している新型コロナウイルスも、はっきり言ってリスクそのものです。
今年に入るまではそんなウイルスの存在は誰も知らなかったのに、あっという間に全世界に広がり、経済を脅かし続けています。
完全に想定外の出来事ですね。
想定外な要因によってチャートが大きく動き、セオリー通りの形にならなかったケースも有るでしょう。
このような『大小含めて想定外が色々と起こるかもしれませんよ』という内容が、注意事項に良くある『為替にはリスクがある』という言葉に集約されている訳なんですね。
そして、自分の許容範囲や想定内(=リスク)を超えてしまった場合。
結果的にお金の損失という目に見える形となって襲いかかってくるので、
為替にはリスクが有る=お金が減る危険が伴う
という介錯が浸透しているという訳ですね。
2.最後に
いかがだったでしょうか。
どの程度のリスクで運用を行うかは結局の所は自分次第です。
あまり深く考えず、根拠も無しにハイリターンを狙っていると、想定外の出来事に対処しきれず大損するなんて事は十分有り得るので注意するようにしましょう。
保有資金と相談するもよし、得たい利益から逆算して相談するもよし。
1度の損切りの許容範囲はこのくらい。
月間の損切り総額はこのくらい。
いろんなリスクを考えつつ、身の丈に合った運用を心掛けていきましょう。