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AIによるトレードサービスのマイメイト(MAiMATE)を運用中です。
その基準の一つとして『バルサラの破産確率表』を用いてみました。
バルサラの破産確率表という言葉は聞いたこと有るけどよく分からない…
そんな方も多いと思います。
マイメイト以外にも色々な投資においても使える基準ですので是非覚えておきましょう。
バルサラの破産確率表とは
バルサラの破産確率の提唱者はフランスの数学者であるナウザー・バルサラ(Nauzer J. Balsara)
1992年4月に出版した書籍「Money Management Strategies for Futures Traders」に収められている数学理論です。
投資行動が同じように続けられた場合、最終的にどの程度の確率で破産するかを計算した指標です。
破産の確率とか怖っ!!
取引の正当性を評価できるとポジティブに捉えましょう。
例えば以下の条件で取引を継続した場合、資金はどのようになっていくでしょうか。
- 軍資金10,000円
- 勝率が50%
- 勝った場合は+10%
- 負けた場合は-10%
勝率は半々だし、勝っても負けても±10%という成績。
資金はいつまでたっても増減しない、と思う人が大半かもしれませんね。
しかしこの取引を繰り返した場合、最終的には必ず負けてしまうのです。
えっ!そうなんですか!?
実際に計算すると…
1回目・勝ち 10,000円✕110%=11,000円
2回目・負け 11,000✕90%=9,900円
3回目・勝ち 9,900円✕110%=10,890円
4回目・負け 10,890✕90%=9,801円
…
幾ら続けても資金が減る一方です。
そして。
いずれ破産してしまいます。
パッと見では破産なんてしなそうな成績なのに…
思い込みではなく、正確に把握するべきですね。
そのような場合にバルサラの破産確率表が非常に役に立つのです。
バルサラの破産確率表を確認するための準備
便利なバルサラの破産確率表。
正しく表を見たいですよね。
その為に必要な情報は以下の通りです。
確率はそのまま勝率です。
損益率(リスクリワードレシオ)は『平均利益÷平均損失』で計算します。
仮に平均利益が12万円、平均損失が6万の場合は『12÷6=2.0』となります。
資金率の比率は『最大許容損失÷軍資金』で計算します。
最大許容損失?
1回の取引で我慢できる損失額ですね。
仮に軍資金30万円で、最大許容損失が3万円の場合は『3÷30=10%』となります。
自身の運用を照らし合わせる時はこの3点が無いと正確に確認出来ません。
マイメイトでは勝率もリスクリワードレシオも公開してくれています。
照らし合わせるには非常に親切ですね。
ちなみにエージェントのスペック画面について補足。
シャープレシオとはアメリカの経済学者で、資本資産評価モデル(CAPM)の創始者であるウイリアム・シャープ博士が考案した指標。
リスクを取って運用した結果、安全資産(リスクがゼロと仮定した資産)から得られる収益(リターン)をどの位上回ったのか、比較できるようにした指標です。
マイメイトにおいては過去1年間の『損益変動リスク』に対する『平均損益』の度合いを表しています。
なんだかややこしいですね・・・
シャープレシオの数値が大きいほど運用効率が良いと覚えておきましょう。
また、マイメイトにおける収益率は、過去1年間における『初回ポジション保有時の証拠金(レバレッジ25倍)』に対する『累積損益+評価損益(それぞれ実現・未実現スワップポイントを含む)』の割合です。
仮に収益率が350%となっていたら初回取引時と比較して3.5倍になっていると思って良いと思います。
この辺りを選択基準にしている方もいるかもしれませんね。
実際、マイメイトの公式ランキングは収益率順に並んでますね。
シャープレシオや収益率への変更は2022.10.29に実施となりましたので、今後基準に組み込む事は充分に考えられます。
ですが、今は最大の基準は変わらず『バルサラの破産確率表で破産しない』という安全意識で対応します。
では実際に破産確率表を見ていきましょう。
破産確率表(資金率10%〜100%)
まずは資金率が10%~100%の場合の表です。
自身の取引の資金率に一番近い表を対象としてくださいね。
勝率と利益率がぶつかるマスの数字があなたの取引の破産確率。
ちなみに安全とされているパーセンテージは『1%未満』です。
①資金率=100%の破産確率表
資金率100%(=全額)という無謀な資金投入の場合、安全圏の『1%未満』は存在しません。
当然ですよね。
勝率が90%でも、安全圏には遠く及びません。
非常に高い確率で破産します。
②資金率=50%の破産確率表
資金率が50%で、勝率9割の勝負なら安全圏に近い数字が出てきました。
それでもまだ『1%未満』に達していません。
資金率50%でもかなり危険だと分かります。
③資金率=33.3%の破産確率表
資金率3割で安全圏が拡大してきました。
しかし、勝率は8割以上が条件でまだまだ厳しい状況ですね。
④資金率=25%の破産確率表
資金率25%でもまだ勝率7割が必要です。
予想以上に厳しい現実。
ですが、勝率9割に達していれば破産の確率が『0%』という数値も出てきています。
⑤資金率=20%の破産確率表
資金率20%でようやく表の半分くらいが緑の『安全~やや安全』に評価されてきました。
破産確率0%ゾーンも増えてきました。
⑥資金率=10%の破産確率表
資金率が10%になると、過半数が1%以下となりました。
損益率が1よりも高ければ、勝率5割でも破産はほぼしないというレベルまで達しました。
私のマイメイト取引基準はここです。
だいぶ控えめに見えますね。
その背景として・・・
- マイメイトのランク上位のエージェントでも勝率は6割程度。
- Sクラスの中には勝率が40%台のエージェントも存在。
- 利益率2.0は非常に優秀な数字。
- ランク上位のエージェントでも利益率3.0以上はほぼ望めない。
よって『勝率6割、利益率2.0の優秀なエージェント』で破産しない資金率10%を基準と設定。
その上で適正な通貨量と、マイメイトの成績を見て1%未満に該当するエージェントを決定するようにしています。
なるほど、分かりやすい!
クラスや順位より勝率とリスクリワードレシオを重視します。
ちなみに適正な通貨量について具体的な数値で見た場合。
初期投資額30万の10%なので、最大許容損失は3万円。
最近の急な円安で大きく動いた日でも1日3円強。
流石に想定と逆に3円も動けばAIも損切り判定すると思われる。
仮に3円動いて損切りした場合、5000通貨なら1万5千円。10,000通貨で3万円。
よって『10,000通貨までが投資額の限界』と導ける、という感じですね。
表の活用の仕方がだんだん分かってきました!
資金率10%が目安なので損益率をもっと細かく区切ったバージョンも用意しました。
改めてですが、選択したエージェントが破産確率1%を超えてこないように日々モニター。
成績が落ちれば随時交代させていこうと思います。
破産確率表(資金率1%〜5%)
念のため更に資金率が低いパターンも載せておきます。
⑦資金率=5%の破産確率表
⑧資金率=2%の破産確率表
⑨資金率=1%の破産確率表
資金率を限定している方は是非参考にしてみてください。
バルサラの破産確率表 最後に
バルサラの破産確率表の紹介とマイメイトの運用基準でした。
改めて運用基準は以下の通りです。
Googleで検索すると山のように同じような表が出てきます。
ですが、間違った表を参照しても意味が有りません。
資金率で参照する表が違う事は必ず意識しましょう。